リーグ・アン2008-2009年シーズンが9日に開幕、リヨン-トゥールーズ戦(10日)を除く9試合が21時(日本時間10日午前4時)にキックオフを迎える。

 バロン・ドールの主催で知られるフランス・フットボール(FF)誌は8日、毎年恒例の開幕特集号(各チームのデータ、選手プロフィールなどが掲載)を発売したが、今年の表紙には、ル・マンからサンテティエンヌに移籍して飛躍が期待される松井大輔が登場している。

 毎年FF誌の開幕特集号の表紙は、新シーズンの注目選手が表紙を飾る。最近では、05-06年がACミランからパリ・サンジェルマン(PSG)に移籍したビカシュ・ドラソー(引退)、06-07年がリヨンの守護神グレゴリー・クペ(現アトレティコ・マドリー)、07-08年がマルセイユのサミア・ナスリ(現アーセナル)だった。

 今シーズンは趣向が変わって、5人の選手が表紙に登場。松井のほかには、ルドビック・ジュリ(ローマ→PSG)、ハテム・ベン・アルファ(リヨン→マルセイユ)、ヨアン・グルキュフ(ACミラン→ボルドー)、ジャン・マクーン(リール→リヨン)と錚々たる顔触れが並んだ。

 松井の新天地となるサンテティエンヌは、60〜70年代の4連覇と3連覇を含むリーグ優勝10度を誇る仏サッカー界のかつての盟主。一時は低迷したが、2004年にリーグ・アンに返り咲いて4シーズン目の昨季、5位に食い込んで26年ぶりのUEFA杯出場を決めた。

 今季は、松井とともに、ナンシーからソジェ、モナコからモンソローと2人のDF、ソショーからFWグラクスを獲得したうえ、グアリン(MF、ポルト)を除いて主力の流出を防ぐことに成功した。本命のリヨン、ボルドー、マルセイユに次ぐダークホースと目されており、松井の活躍に大きな期待がかかっている。